前回の練習の結果がどのようになったかというご報告です。
平成28年1月30日(土)品川区役所の講堂で研究発表会が行われました。
当日は区長、副区長をはじめ、基調講演においては、社会福祉法人浴風会理事長の京極先生も講演されました。
また、参加者は、品川介護福祉専門学校の学生の皆さん、また品川区において福祉、医療に関わる方々も大勢参加されています。
この会の注目度、また、これからの品川区の福祉と保健の動向についての方向づけ、定義づけとして重要な場であることがよく分かります。
全部で8題の発表がありました。推測ではありますが、まずはこの8題の中に選ばれたこともすごいことではないかな?と思います。
これ以上の数の演題がエントリーされ、その中で魅力的なタイトルと発表の概要を提出した上で選ばれたものと思っています。
そして、いよいよ7番目の発表となりました。緊張の面持ちで登壇しました。
『帰宅欲求の方に対してのアプローチ』というタイトルで、どの施設、事業所においても程度の差こそあれ、困ることがあり、少しでも皆さんの役に立つ有意義なものとなれればいいかなと思い、この発表となりました。
この発表の肝の部分は、認知症の方の帰宅欲求は取り除くことはできない。そして実は、必要なもので取り除いてはいけないもの。生きる上で必要な欲求であるということを事例を通して投げかけていることです。
ここが家ではないという認識は、まだまだ元気に生きたいと表現していることに他ならず、その気持ち、欲求を本当の意味で私たちスタッフが受け入れること。その上で今後の生活の質的向上に向ける必要があり、そしてその方が、「ここにいてもいいかな」と思っていただけるような「第二の家」を目指していく!という、私たちの決意表明でもあります。
当日は12分の発表でしたが、以上が無理に本質部だけを抽出して、30秒で分かる発表概要になります。
そして全発表を終えまして、審査委員の方の審議時間がインターバルにありまして、いざ表彰発表の時間を迎えました。
奨励賞→優秀賞→最優秀賞の順でした。どんどん読み上げられていきますが、なかなか呼ばれません。最後の2題まで来ました。「もしかして?」という期待が高まりましたが・・・
結果は、最優秀賞の前に、最後の優秀賞で呼ばれることになりました。
それでも、もちろん大満足で欲張りなことは言いません。ただもしかしてということでかなりの期待が膨らんだことは正直なところです。
しかも2年連続で優秀賞をいただいており、私たちのケアと仕事への考え方とその実践がそれなりに評価されているものと考えています。
来年は三度目の正直ということで、また挑戦したいと思います。二度あることは三度あるとも言いますね。
ちなみに最優秀賞はこうほうえんさんの立派な発表でした。
しかしながら、この発表を引き下げて、
【社会福祉法人 若竹大寿会 第5回 横濱みらいケア実践発表大会】※法人内の研究発表会です。
■開催日時 平成28年 5月1日(日)9時~17時(予定)
■開催場所 横浜市健康福祉総合センター
での発表と、グループホームの全国大会(今年は確か北海道だったと思います)においても更に磨き上げて発表の予定です。
賞を取るために日々のケア、仕事をしている訳ではありません。日々の当たり前の仕事の先にあるのがこの発表の場であると考えています。この発表の良いところは日々の混沌とした仕事を整然とまとめることができることです。そして更に高みに向けるスタートを新たに切れることです。
これらの利点がある限り、より良い認知症ケアのために、ひいてはより良い社会創りのためにいろいろと研究発表をはじめ、このブログにおいても発信していく意気込みです。